ちはやふる語り

たまらない、の一言でしか表せない。

たまらないたまらないたまらない。

ちはやふるを読むと息が詰まる。

同じ空間にいるような気持になって、息が詰まる。

たまんない。たまんないしか出てこない。

ほんとに、もう、たまらない。

たくさんの人のストーリーが入り混じって、入り混じって、

絡まってほどけて。

 

「わりと起こるんだ 奇跡は」/小石川

ポカ作の振り切ったときの表情がたまらない。

ポジティブな人は自分が勝つことしか信じてない。

その力ってすんごいでかいと思ってて。

「自信」との、微妙なニュアンスの違い。

信じる者は救われる、ではないけど、それに似て非なるもの。

奇跡は、一生に一度じゃない。奇跡は、何度だって起こり得る。

 

「あの部屋のイメージを手放しても、単純やな、心はむかっていくんや。

いつか三人で。そんな未来へ」/新

大事なものは、手放しても、手放しても帰ってくる。返ってくる。

 

おれには運は微笑まないから 新のところへは自分で行くよ/太一

もう、なんだろう、なんでこんなにたまらないんだろう。

不運だ、運が無いと嘆かれ続けてきた太一、そしてそれを認めた太一、

そしてそれを手放した。

運が無いからで足を止めずに走り続けてもがき続けて、

なくていい、自分で行くからと言い切った太一の台詞が、ほんとうに、たまらない。

なんかもうぐっとくるとかではなくて、たまらない。たまらない。

 

「大事にしない」という方法でしか 何かを大事にできない/

これは、周防名人の言葉だろうか。太一の言葉でもあると思った。

大事に、大事にしてきたのに、大事の仕方がわからなくて、大事にできなくて。

かるたも、ちはやも、大事にできなくて。

そうすることでしか、「大事に」できないって。なんかもう、なんだよもう。

大事にしたいのに、大事にしてるのに、大事にできない。

もう何を言ってるのかわからないけど、なんだよもう。

ジレンマというか。当てはまる言葉が、見つからないけれど。

なんていう、葛藤なんだ。

 

「だれにも注目されなくて ほめられないのは変わんないけど

いまはもう さみしくないよ

ああ私 さみしかったんだ

さみしくなくなって やっと相手と戦える」

「なんだろう なんか なんだか

生まれ直したみたいな」/田丸翠

田丸は、以前の記事でもかいたけど、私と似ていて。

ので、「さみしかったんだ」っていうことばで、号泣しました。

さみしかったんだね。でも、さみしく、なくなったんだね。

よかったねって。よかったねって、ただただ言いたい。よかったね。よかったね。

 

「新と 千早のいるところに 行きたい

行きたい…」/太一

もう、ほんと、太一。太一。太一。よかったね。

才能が無いと思って、二人の間に線を引いて、あきらめてた太一が。

この言葉を言えた。太一、太一は、太一になれたんだよ。

もう、あーーーーことばが。ことばがなくなる。よかったねって。ほんと。

 

「苦しかったな 絶体絶命が たくさんあったな

絶体絶命を 愛せよまつげくん これから先ずっとだ」/原田先生

 

いろんなキャラに、よかったねと言いたい最新刊だった。

言うかわりに嗚咽まみれで号泣した(笑)

もうほんと、よかったね。よかったね。

試合に勝ったことではなくて、自分を乗り越えたことに、ほんとに、よかったねって、言いたい。