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『ちはやふる』語り

先輩たちは、

チームが勝つために私を調子に乗せたいだけ。

私を受け入れてくれてるわけでも

強さを信じてくれているわけでもない

 

A級になったって

大会で勝ったって

本当は

自分が一番 自分を信じてない

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仲間外れにされても辞めなかったかるた

私が本当になりたかったのは

褒められる人?

ちがう ちがう

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私のいいところを 私が信じないでどうする

 

だれかを疑うなら

自分を信じられないなら

かけ声を自分に

 

がんばれ

がんばれ

 

なりたい なりたい

本物になりたい

 

田丸翠/ちはやふる 29巻・30巻

 

 

この子は私とそっくりで、誰かに褒められたい。

けれど褒められたって満足するわけではない。

『褒められたいと思う欲が止められない』のだ。

○○になったら

××になったら

△△になったら

 

でも、

○○になっても

××になっても

△△になっても

飢えは癒されない。

 

雨で濡れた土は、干上がってしまうかもしれない。

けれど、こんこんと奥底から湧くものは、

ひたすらに人を満たす。

 

信じてなんかいないのに「信じてるよ」って言うのはしんどい。

大丈夫じゃないのに「大丈夫だよ」って言うのはしんどい。

 

「いくよ」。

自分への掛け声も、その手をひくようなものがいい。

ひとつ、ひとつ、自分の声を聴いて。

そのうえで寄り添い、時には手をひくような言葉がいい。