『ちはやふる』語り

「かるたなんて

 子供より大事なことー?」

 

猪熊遥/『ちはやふる』第一一三話

 

なんでだろう、ぐっとくる言葉。

駆りたてられるような、ことば。

 

自分の好きなことを突き進んでいる時に、

はっと我に返ることがある。んだと思う。

たぶん、好きなことに突き進むことが「当たり前」で。

その当たり前に則って、猪熊さんは、かるたの世界に帰ってきた。

育児と、かるたの両立が、「当たり前」。

その中で、我に返ったんだ。

「本当にそれでいいの?」って。

 

良い悪いではないの。ただの、確認。

選んだことを再認識するための、瞬間。

けれども現実は残酷で、責められてるように感じてしまう。

「子供をおいて」って。

悪い親だ、ごめんね、って。

 

そこにそっと、いてくれるだれか。

手を添えてくれるだれか。

泣いている時に、そっと背中や頭に、手を置いてくれるだれか。

「味方」でいてくれるだれか。

そういうやさしさに、涙が出たりも、する。

それが、つよさになったりも、する。

 

 

手を添えるだけ。寄り添うだけ。