読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

『マダム・プティ』 語り

「何故共に…… 背負わせてくれなかった!

 昨日のように…… "手を貸せ"とたった一言

 お前は私に言うだけで良かった

 それだけで……私は

 何でも出来たのに」

 

マダム・プティ/第30話

 

 

巻き込みたくないという気持ちと、

巻き込んでほしいという気持ちが交錯する。

 

「どうして頼ってくれなかったのか」

「巻き込みたくなかったからだ」

優しさだとわかっていても、どうしてか、それが寂しくて切ない。

巻き込んでほしい。

頼ってほしい。

関わるなだなんて、言わないでほしい。

話しもしないで、決めないでほしい。

 

じゃあ、いざ相手がそれを選んだ時に、

それを恨むのかと言われたらそうではない。

ただ、心の内を打ち明け合いたいだけ。

打ち明け合ったうえで、それでもなお、相手がそれを選ぶのなら。

感情は溢れるかもしれない。

けれどもそれを受け止めることは、できる。と思う。

 

何も知らずに置いて行かれるのは、悲しくて寂しいのだ。