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『フルーツバスケット』語り

かなと別れたはとり。
そして数年たってもはとりに想いを寄せ続ける繭。
紫呉からは、はとりには新しい恋人ができたと聞いた。
しかし実際に会ったはとりは、数年前からの変化がない。
加えて、「倖せとは縁のない話だ」とまで言い切るはとり。
はとりの倖せを願う繭。
空が青いように、
水が光る様に、
みんなが楽しそうに笑うように、
彼にも倖せになってほしいのに。

 

「下手になっていくな。
 年を追うごとにそういう行為が
 下手になっていくものだな…」
「俺の代わりに君が泣いた。
 …ありがとう」

 

フルーツバスケット/57話 より

 

 

繭は、人目もはばからず、宛ら子供のように声を上げて泣き出した。
そんな彼女に、はとりがかけた言葉。

 

こどものように。
こどもとおとなの違いってなんだろう。
おとながこどものように泣かなくなるのはなぜだろう。

私は、下手になりたくないなと思う。
下手に、なりたくないなあ。
よくもわるくも、子供でいたいなあ。

自分のために、人のために、声を上げて泣ける大人でいたいなあ。