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『青春攻略本』語り

受験、そして卒業が刻一刻と迫る神山男子高校。
そんな中、滑り止め受験を前に、熱を出す伊勢崎。
熱の引かない思考の中、仲間と過ごす時間が僅かなことに思いを馳せる。

 

「自分で求めた区切りじゃなくても
 そん時が来たら次の場所はバラバラになるんだ。
 バラバラになるってわかってて
 進まなきゃなんねえんだ。

 なんで?」

 

青春攻略本/6話 より

 

なんで?

なんでだろう。
彼の中で、どんな答えが出たんだろう。
漫画の中で、それは言葉にはなっていない。
私はこう思った。
それは彼らが生きてるから。走り続けてるから。

受験だから仕方がない。
現実的にはそうだろう。
それでも彼らは、別れることを選び取っているのだと思った。

現実味はないけれど、受験をしないという選択肢もあったはずだ。
それでも彼らは先のために、受験を選んだ。
別れを選んだ。
それが無意識化のことであっても、そうだと思う。
選んだ時は、別れを意識していなかったとしても、だ。

だから別れるのは当然だろうという思いには至らない。
なぜ今更別れを惜しむのだとも思わない。

別れを心苦しく思える仲間がいること。
それって最高だと思う。
名残惜しいのは、それまでの時間が本物だったから。全力だったから。
それはこの先の指針に、なるよ。輝くよ。

 

帯と漫画がこれほどまでにリンクしている漫画を、私はこれ以上に知らない。

「読んだら 泣きたくなる。叫びたくなる。そして走りだしたくなる。」

ばかでまっすぐな男子高校生4人組に、乾杯。